ジョブ・クラフティングが出てきた背景

「働き方改革」といえば、少子高齢化を背景とした労働市場に対応すべく、国の政策として働く人の待遇改善や制度面から環境整備を図ろうとするものです。

それに対して、働く人々が自らの意思で「仕事を楽しく“やりがいのあるもの”に変えていこうとする動きが出てきました。

それはジョブ・クラフティング(Job Crafting=JC)と言われ、米エール大学のエイミー・レズネスキー准教授とミシガン大学のジェーン・E・ダットン教授が、2001年に提唱した理論です。

「従業員一人ひとりが、主体的に仕事に対する認知ややり方を変えたり、対人関係を工夫したりすることで、仕事の中にやりがいを創出する」というものです。

注)Craftingとは、クラフトビールと言われるように、手づくり感のあるものをつくること。それを仕事に応用しようというのがジョブ・クラフティングである。つまり、仕事に自分らしさを表現しようと工夫することでやりがいを創出することである。

ジョブ・クラフティング研修の内容と進め方

ジョブ・クラフティング研修は1日で次のようなステップを踏んで行われます。

テーマサブテーマ進行形式
1.ジョブ・クラフティング(JC)とは・講義
2.JCが注目される背景と目的
3.JCの成功事例・東京ディズニーリゾート
4.ワークスタイル(WS)・テスト・自分のWSを知る・演習と討議
5.JCの全体図・講義
6.仕事の分類・労働、キャリア、天職・講義と討議
7.自己分析ーMPS質問に答える・M(意義)、P(楽しみ)、S(強み)・演習
8.3つの視点からのアプローチ・講義と演習
(1)作業クラフティング・仕事のやり方の工夫
(2)人間関係クラフティング・仕事の関係者への働きかけの工夫
(3)認知クラフティング・仕事の捉え方に関する工夫
(4)マッチング・仕事と自分の「強味」を結びつける・演習、発表、討議
9.各自の作業と発表・講義と討議
10.仕事を活かすマインドセット・成長マインドセットの必要性
11.まとめ(会社の支援)・シニア層のJCについて補足

*ジョブ・クラフティングの成果

 ①仕事の意義を捉え直すことで、新鮮な気持ちで仕事に取り組むことが出来る。

 ➁仕事のやり方を工夫することで、モチベーションが向上する。

 ➂周囲の人たちとのコミュニケーションが円滑になり、組織への帰属意識が高まる。

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